子育てとの両立。急性期病院でのキャリアを活かせるグリーン野田での看護師の仕事
看護学校卒業後は、急性期病院の呼吸器外科・循環器内科・心臓血管外科をはじめ筋ジストロフィー病棟・認知症病棟・精神科病棟など幅広い領域を経験。看護師歴は20年以上。2019年6月に特別養護老人ホームグリーン野田に入職。
グリーン野田に入職したきっかけ
子育てと両立しながら働ける環境を探していて、家が近かったグリーン野田と出会いました。それまでは母に子育てを手伝ってもらって夜勤帯でも働いていたのですが、その母が特別養護老人ホームに入所することになってしまい、夜勤で働くことが難しくなりました。
母が介護施設に入所することになったことで、看護師のキャリアとして介護福祉の分野にも興味を持ちました。
グリーン野田での看護師の役割
看護師の一番の役割は、ご入居者様の日々の健康管理です。グリーン野田の4~8階の5フロア全体を看ています。1日の勤務は看護師3名体制で、フロア担当2名と医務室担当1名という形で業務を分担しています。
医務室担当はご入居者様のお薬の管理と、往診の先生の診察介助を担当します。体調が優れない方や症状が悪くなっている方に対して往診の先生に診ていただき、その指示を受けます。
フロア担当の看護師は、午前中は特に病気の症状が重い方や前日に発熱や嘔吐など具合が悪くなられた方を優先的に看て回るようにしています。ご高齢になると便秘になりがちな方が多いため便や尿の回数を確認したり、発熱が続いている方のバイタルサイン測定を行い、処置が必要だと判断したご入居者様に対しては点滴や浣腸の処置を行います。他にも褥瘡のケア、バルーンカテーテルの管理といった医療的な処置が必要なご入居者様もいらっしゃるので、午後にかけてケアを行っていきます。
病院との連携
特別養護老人ホームグリーン野田の特長の一つが、24時間体制の救急指定病院であるえびえ記念病院とが合築(併設)して建てられていることです。建物の中で、特別養護老人ホームと病院がフロアでつながっており、ご入居者様に何かあった時には医療面でのサポートをすぐに受けることが可能です。
例えば、呼吸の状態が悪くなったりした場合、一般の介護施設であれば救急車を呼ばなければいけません。グリーン野田の場合は併設するえびえ記念病院の救急外来に連絡をして、受け入れ可能であれば1階に下りてすぐに受診することができます。ここでは救急車を呼んで搬送してもらうケースは稀です。また、往診で来ていただいた後に発熱や具合が悪くなってしまった場合にも相談がしやすく、すぐに先生が診に来てくださいます。救急車を待っている間の不安がなく、判断に迷うような場合でも気軽に相談ができ、働く職員は心理的にも大変助かっています。
夜勤・オンコールなしの働き方
グリーン野田における看護師の働き方は日勤帯のみで、夜勤はなく、オンコール対応もありません。この働き方が可能なのも、えびえ記念病院が併設しているおかげです。
夜間帯は介護スタッフが交代で勤務してくれており、万が一ご入居者様の具合が悪くなった場合にも、救急外来を受診する必要があるかどうか介護スタッフ自身が判断できるようにマニュアル・運用体制を整えています。私たち看護師は翌朝に昨晩の状況について申し送りを受けて、日勤帯の勤務に繋げていきます。
病院との違い
病院で長く勤めてきましたが、グリーン野田で働き始めて、自分が看護師としてまだまだ未熟だったなと感じさせられました。
病院であれば病棟ごとに診療科がある程度決まっていますが、介護施設ではさまざまな疾患のご入居者様がおられ、より幅広い知識が看護師には求められます。また、病院では心臓の動きをモニターで把握することができましたが、介護施設では看護師の聴診・触診・問診で状態を把握しなければいけません。看護師のアセスメント能力が問われます。グリーン野田に入職してから、往診の先生や師長さんから教えていただくことがたくさんあり、自分でも本を読んで一から勉強し直しています。
グリーン野田には医療依存度の高い方も比較的多く入居されており、看護師には医療的行為が求められる場面も多くあります。病院勤務で培ってきた知識・技術を存分に活かせる現場だと思います。長い時間かけて一人の方と向き合うことができるので、経過を見ることができ、変化に気付けるようになります。広い視野でご入居者様を見られるようになったことで、看護の楽しさ、やりがいを感じることができています。
経験できて良かったこと
グリーン野田に入職してからは、特にフロアの介護スタッフや事務所のケアマネージャーといった多職種の方々と一緒にお仕事をさせていただく機会が増えました。職種が違うといろんな視点・考え方があり、協力しながら仕事を進める中で勉強になることがたくさんあります。
また、病院とは違って看護師も少ない人数で対応していく必要があるため、より密な情報共有・連携が求められ、良い経験になっていると感じます。
介護スタッフとの連携
グリーン野田で働くスタッフたちは、みんなすごく真面目で手を抜かない信頼できる同僚たちです。
介護スタッフは各フロアのリーダーを中心にご入居者様をしっかりと観察してくれていて、小さなことでも看護師に相談・報告をしてくれて、密な連携が取れていると感じます。看護師が少ない人数で約100名の健康管理をしていく上で、とても頼りになる存在です。
ご入居者様の笑顔が見られる喜び
施設内で季節ごとの行事を企画したり、遠足でご入居者様と一緒に外出するイベントがあります。動物園や通天閣に行ったり、先日はUSJにも行きました。今までにない経験ですごく楽しかったです。夏祭りや忘年会などご入居者様と一緒に参加できる季節ごとのイベントもあり、その時にはご入居者様が楽しそうにされている姿や笑顔を見ることができ、嬉しい気持ちになります。
看護師としての経験を活かしながら、ご入居者様と長い時間をかけて関わり合うことができます。少しでもご興味がある方は、ぜひ施設見学にいらしてください。
(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
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